アイロンビーズのアイロンがけは時折失敗してしまうこともあります
失敗した物は廃棄しなければならないと思いがちですがそうとも限りません
軽い失敗であればその多くはマスキングテープとカッターナイフを使用することで解決できます
最初のアイロンがけが足りておらずバラバラになった時
アイロン掛けにおける失敗でよくあるのが、アイロンビーズをペグボードから外した時やクッキングシートをはがした時にアイロンビーズがバラバラになってしまうことです
数ビーズ分のごく軽い失敗であればアイロンを既にかけた面を上にして再びペグボードにアイロンビーズを元に戻してアイロンを掛けてくっつけ直します
アイロンが足りていない場合アイロンビーズ同士がくっついていなくてもアイロンビーズとクッキングシートがくっついていることがあります
その場合、アイロンビーズをクッキングシートからはがすと余計バラバラになる可能性があるので、小さいパーツや作品の場合はクッキングシートをはがさずにペグボードのピンにはめます
マスキングテープを使えばリカバーできる
マスキングテープはアイロンビーズの修正に有用なアイテムです
私はアイロンビーズの修正の際に3MのJ243というマスキングテープをよく使用しています
アイロンビーズのバリが目立つ場合、マスキングテープを使用した修正を行う際にアイロンビーズ同士の反発で半ビース分ズレることがあります
その場合はカッターナイフなどであらかじめバリを取り除いておきましょう
基本のやり方
パーツとパーツをマスキングテープで接着してアイロンを掛けます
マスキングテープで覆っている部分は直接アイロンを掛けても大丈夫です
中央部分の修正
真ん中だけ数ビーズ分ぽっかり空いてしまったときは、中の空間を埋めるようにマスキングテープを貼り新しいビーズで中を埋めていきます
中の空間のビーズは反発して動きやすいので補間下部分をよく見ながら慎重にアイロンを掛けます
アイロンをかけ終えてから数え間違いに気付いた時
これは同じ色のビーズをただひたすら並べるときや立体作品と作るときに起こりうる失敗です
立体作品の図案を自分で作成するときにはよく数え間違いや噛み合わせ部分のズレが発生しやすいのでマスキングテープやカッターナイフを使用した軌道修正の方法を覚えておきたいものです
実際より少なかったときはマスキングテープを使ってつぎ足す
元からあるパーツを引き延ばすようにマスキングテープを貼ります
マスキングテープの糊部分に新しいビーズを並べていき再度アイロンを掛けます
継ぎ足し部分が多い場合は新しくペグボードに継ぎ足すアイロンビーズを並べた後、継ぎ足し部分全体をマスキングテープで覆ってから元のパーツにつなげるとマスキングテープの糊部分に直接並べるときに比べて、アイロンビーズが綺麗に並んだ状態を維持しやすくなります
実際より多かったときはカッターナイフで切り取る
端の部分はカッターナイフ等のツールを用いて切り取ります
中央部分はカッターナイフでパーツを分断したのちに余計な部分を切除します
あとはマスキングテープでパーツ同士をつなげて再度アイロンを掛けます
つぎはぎの跡が残るため修正して再利用できる場合は立体作品のプロトタイプなどに限定されます
曲げるべきところを曲げなかった時
アイロンビーズ作品の中には熱いうちに曲げるテクニックを使用した物があります
熱いうちにうまく曲げられなかった、実際に作ってから熱いうちに曲げるパーツだと気づいたときに試してみてください
ハードタイプのビーズの場合(パーラービーズなど)
パーラービーズなどのハードタイプのビーズの場合は現段階で片面だけアイロンしているか両面ともにアイロンしてしまっているかで変わります
まだ片面だけしかアイロンしてない場合はアイロンを掛けた面を再びアイロンしてパーツを温めます
そして熱いうちに曲げます
既に両方の面をアイロン掛けしてしまった場合はアイロンビーズとアイロンビーズの間に切り込みを入れて折り曲げられる状態にします
厚紙を折り曲げる際にあらかじめカッターナイフで切れ込みを入れるのと似ています
ソフトタイプのビーズの場合(フューズビーズなど)
対してソフトタイプのビーズの場合は片面のみアイロン掛けした場合と既に両面アイロン掛けした場合の両方において再度アイロンを掛けてパーツを温めなおすと再び曲げることが可能です
やっぱり作り直した方がいい時
現段階でアイロンビーズが潰れすぎている
アイロンビーズの修正には限度があります
多くの場合アイロンビーズが溶けていれば溶けている程、修正が難しくなったり修正後の見栄えが悪くなります
またアイロンビーズが溶けすぎていると、継ぎ足したビーズと失敗した部分のビーズの高さが合わないのでピンポイントでアイロンを掛ける必要があり、かえってアイロン掛けが難しくなります
人にあげたり売ったりするときはやめておこう
アイロンビーズが修正できたとしても、成功した時と比べて見栄えは悪くなってしまいます
トラブルの原因にもなりますので潔く作り直しましょう
どうしてもという場合は失敗しているということをはっきりと伝えたうえで行うべきです