層を重ねて形作る作例の最後としてすいかを作成します
スイカは単純な図形で考えると球体を縦に四等分したものとみなすことが出来ます
それに対して前回のかまぼこ、前々回の食パンは形の変わった筒状の物とみなせます
ベースとなる図形が筒状の物から変わっても基本の手順は変わりません
前回のかまぼこ、前々回の食パンの作例は以下に紹介しています
断面図を作成し、各面の層の数を決める
正面からみた図、上からみた図、横からみた図をまず作成して大まかな構成を決めていきます
正面と上面のパーツの層構成を考えます
すいかの丸みの部分だけ層を重ねるためスイカの上部は層が薄く下部は層が厚くなります
正面と上面の噛み合わせは1層のみ、背面と底面の噛み合わせは3層に分けました
続いて側面との噛み合わせを考えます
こちらも3層に決定しました
6面すべての層構成が決まりました
層の厚い部分と薄い部分が筒状のものと変わります
- 正面 1層
- 上面 1層
- 背面 3層
- 底面 3層
- 左側面 3層
- 右側面 3層
各層の断面図を作成する
先程の層構成を元に各パーツの断面図を描きます
一番左の列上1個が正面パーツ、下3個が背面パーツ、
左から2番目の列上1個が上面パーツ、下3個が底面パーツ、
右2列が側面のパーツです
噛み合わせを決定する
接し合う3つの面に着目し、パーツの噛み合わせを決めます
今回の作例では4工程に分けて作業していきました
1.画像左上
今回の作例では側面と正面、上面の噛み合わせを最初にに決めました
正面と上面に接している頂点の周りのビーズは側面に割り振っています
2.画像右上
正面と底面、上面と背面の噛み合わせを決定します
実際に組み立てたときに皮の部分に赤いビーズが出ないようスイカの皮部分も厚めにしました
3.画像左下
底面と背面の噛み合わせを調整します
上面と側面部分の噛み合わせを修正しました
4.画像右下
最後に側面と背面、底面のビーズの重なりがないように調整します
実際の作業ではアートナイフなどを使用してパーツ端のビーズをカットして決めることもあります
実際の作品制作では噛み合わせの調整とパーツのアイロンがけを並行して作ることが多いです
各パーツの図柄を調整する
最後にスイカの皮部分の図柄を綺麗な島縞模様になるよう調整を加えます
最終的なパーツ一覧です
【使用するビーズ一覧】
- あか 212個
- こげちゃいろ 73個
- みどり67個
図柄を合わせる練習としてこの図案から他のフルーツにアレンジしてみるのも良いと思います
組み立て
向きが分かりにくい時は画像2枚目の左下と右下の完成図を元に組み立ててください
次回はいよいよ球立体の基本について説明します
球立体が理解できるようになると作成できるものの幅が一気に広まります